2022年秋期講演大会公募シンポジウムテーマ要旨

秋期講演大会(福岡工業大学)におけるテーマ公募によるシンポジウム講演)は,下記9テーマで実施することになりました.
 講演申込要領は前記のとおりです.多数の有益な講演と活発な討論を期待いたします.

S1 ハイエントロピー合金の材料科学(VIII)

Materials Science and Technology in High-Entropy Alloys(VIII)

近年,ハイエントロピー合金(HEA)が世界的な注目を集め,その研究が盛んに行われている.2004年にHEAの基礎概念が考案されて以降,関連する出版物の数は急増しており,各国で大型プロジェクトが立ち上がっている.我が国でも,新学術領域研究「ハイエントロピー合金」が継続中であり,この分野における最新知見の共有および情報発信は,日本金属学会の会員にとって有益と考える.本研究テーマにて2018年秋期講演大会以降,系統的にシンポジウムを開催しており,今回がその第6弾となる.本公募シンポジウムを開催してHEAの基礎・応用,実験・理論など幅広い研究トピックの講演を募り,研究者間の活発な議論の場を堅持するとともに,ウィズコロナ時代において難しい状況になる学術連携の再強化をはかりたい.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

東北大学金属材料研究所教授 古原 忠

E-mail: furuhara[at]imr.tohoku.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

京大 乾 晴行 京大 辻 伸泰 阪大 尾方成信

東北大 加藤秀実 名大 小山敏幸

S2 計算科学および新規腐食解析に基づく腐食現象の解析・可視化と機械学習による腐食予測

Analysis, Visualization and Prediction of Corrosion Phenomena via Computational Science, Machine Learning and Novel Characterization Techniques

腐食は関与する因子が多く,現象が複雑であるため,数値計算が腐食現象の予測や測定結果の検証に応用されている例は限られている.しかしながら計算機技術の発展や計算手法の開発によって,近年,腐食・防食の分野においても数値計算や機械学習の活用がなされるようになった.本公募シンポジウムでは腐食による損傷の程度や腐食環境における金属材料の寿命に関する数値計算や機械学習による腐食寿命予測,腐食反応の根幹をなす電気化学反応の第一原理計算など計算科学と腐食現象のミクロ・マクロ計測の両輪から腐食現象の解析・可視化と腐食予測を深化させる機会としたい.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

大阪大学准教授 土谷博昭

E-mail: tsuchiya[at]mat.eng.osaka-u.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

東北大 武藤 泉 東工大 多田英司

JFEスチール 大塚真司 名工大 星 芳直

物材機構 土井康太郎

S3 特異反応場における時間/空間応答を利用した新奇材料構造創成II

Tailoring of novel-structured materials using spatio-temporal responses under exotic reaction fields II

非平衡状態を利用したナノ・マイクロ組織を有する材料の開発や物性に関する議論において,極限反応場や特殊環境下における化学反応場の単なる実現だけでなく,その緩和過程に代表される時間的変化をも利用した*エキゾチックな*時間的・空間的応答の理解・制御が重要であることが新たに分かってきた.これを受け,2022年春に新規開催したシンポでは13件の一般講演申し込みがあり,会員がおおいに興味を持っていることが分かった.そこで,2022年秋も同趣旨で継続してシンポを開催し,高エネルギー照射や超高圧などでの極限場における時間/空間応答の利用による新規材料開発について議論を深める.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

筑波大学数理物質系物質工学域准教授 谷本久典

E-mail: tanimoto[at]ims.tsukuba.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

東北大 森戸春彦 (株)GCEインスティテュート 中村貴宏

大阪府立大 堀 史説 東北大 田中俊一郎

若狭湾エネルギー研究センター 岩瀬彰宏

S4 機能コアの材料科学III

New Materials Science On Nanoscale Structures and Functions of Crystal Defect Cores, III

多くの先進材料において,材料内部に存在する点欠陥や粒界,界面,転位等の結晶欠陥が,機能発現の起源となっている.したがって,結晶欠陥を高度に制御し,その機能を最大限に引き出すことができれば,材料研究における大きなブレークスルーとなると期待できる.また,近年のナノ計測技術や理論計算における分解能や精度の著しい進歩により,結晶欠陥の電子・原子レベル構造とそこに局所する機能に関する新規な知見が次々と得られるようになってきた.この流れを受け,結晶欠陥の特異な機能と各種外場との相互作用に着目し,令和元年から新学術領域「機能コアの材料科学」が立ち上がった.3回目となる本シンポジウム「機能コアの材料科学Ⅲ」では,結晶欠陥(機能コア)に関する最新の研究成果を議論し,今後の課題と方向性について意見交換する場としたい.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

大阪大学大学院工学研究科教授 吉矢真人

E-mail: yoshiya[at]mat.eng.osaka-u.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

名大 松永克志 東大 溝口照康 阪大 中村篤智

東工大 平山雅章 名大 丹羽 健 東大 馮  斌

S5 Additive Manufacturingの材料科学

Materials Science of Additive Manufacturing

Additive Manufacturing(AM)は,医療・福祉,航空・宇宙の分野での導入が進むとともに,一般産業分野にも広がっている.最近では,形状制御だけでなく材質の制御さらには新材料創成のプロセスとしても認識されつつある.こうした中,材料科学の観点からAMを議論し,AMによる特異組織形成への理解や,素材となる粉粒体の挙動,熱源となる量子ビームと材料の相互作用といった視点からの造形プロセスの理解が必要であり,AMの特殊環境での結晶成長に注目した科研費学術変革領域「超温度場3DP」などのプロジェクトも立ち上がっている.本シンポジウムでは,金属学研究者を中心に,実験科学,計算科学,データ科学の各分野,さらには,異種材料,レーザなどの関連分野の研究者にも基調講演をいただき,AMにおける未解明問題解決と新たな可能性についての認識を深め,新たな材料科学を開拓するための議論,討論を行う.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

大阪大学教授 小泉雄一郎

E-mail: ykoizumi[at]mat.eng.osaka-u.ac.jp
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(シンポジウム co-chairs):

阪大 中野貴由 関西大 上田正人 東北大 野村直之

富山大 石本卓也 阪大 伊藤和博 東北大 山中謙太

川崎重工 日比野真也

S6 材料変形素過程のマルチスケール解析(V)

Multi-scale analysis of elementary processes in plasticity (V)

近年,ナノ・マイクロ機械試験法や原子分解能電子顕微鏡法をはじめとする最先端の実験手法,第一原理計算を中心とした計算材料科学の急速な発展により,材料の変形・破壊挙動を支配する転位や変形双晶といった塑性変形の素過程について,実験,理論の両面においてマルチな時間・空間スケールでの横断的な解析が行われ,様々な興味深い現象が見出されるようになっている.本公募シンポジウムは2018年秋期大会(第1回),2019年秋期大会(第2回),2020年秋期大会(第3回),2021年秋期大会(第4回)において開催された.第4回は平均50名弱の聴講者数であり,毎回多くの参加者と活発な議論が交わされており,同テーマに関する第5回シンポジウムを企画する.本シンポジウムでは,引き続き各種材料の塑性変形の素過程に関する最新の実験・理論研究に関して特に若手研究者を中心に広く講演を募り,大学,研究所,企業の研究者間の塑性変形に関する議論の場を提供するとともに,これら研究者間の新たな連携を促進することを目的とする.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

金沢大学教授 下川智嗣

E-mail: simokawa[at]se.kanazawa-u.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

京大 岸田恭輔 名大 君塚 肇 九大 田中將己

名大 高田尚記

S7 ソフト磁性材料研究の新たな展開―組織設計・制御による次世代材料開発に向けて―

New developments of research on soft magnetic materials ~ Toward next-generated material developments by structure design and control ~

ソフト磁性材料は,古くから磁気デバイスの一端を担い,最近では例えばパワエレ用受動素子への応用に向けた研究開発が積極的に進められている.材料特性の更なる向上のためには,単なる現状と課題の整理による考察にとどまらず,これまでの本研究分野の枠を超えて,金属材料学的な視点からプロセス・結晶組織・材料特性の関連付けを行い,組織設計・制御指針を見出していくことが重要である.本シンポジウムでは,ソフト磁性材料に適用できる計測・観察手法に焦点を当てつつ,材料特性だけでなくプロセス・結晶組織との紐づけについて議論し,マテリアルデザインに向けた課題を整理する場を提供する.特に,本分野以外の基盤技術研究者や,若手・中堅の研究者が,新たに本材料の研究開発に参加するための動機付けにつなげたい.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

東北大学大学院工学研究科准教授 遠藤 恭

E-mail: yasushi.endo.c1[at]tohoku.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

産総研 尾崎公洋 藤田麻哉 東大 柴田直哉

阪大 白土 優 日立金属 西内武司

S8 ワイドギャップ結晶の材料学と高温プロセッシングIV

Materials Science and high temperature processing of widegap materials IV

ワイドギャップ結晶は,省エネ・環境負荷低減に寄与するパワーデバイスや短波長光デバイスへの研究開発が進められてきた.特にSiCデバイスは本格的量産が進み,GaNもLEDのみならずパワーデバイス用基板の生産が進められつつある.今後の各材料・デバイスの応用展開には,高品質結晶の育成技術の確立とデバイス化技術のさらなる効率化を行う必要があり,これまで3回のシンポジウム開催で研究・開発の最新動向を議論してきた.
 そこで本シンポジウムでも引き続き,SiCや窒化物材料,酸化物材料等ワイドギャップ結晶について,①結晶育成プロセスと成長界面制御に関する基礎検討,ならびに,②結晶中の欠陥とその分析・制御技術について,金属材料学・冶金学の観点でのアプローチを検討することを目的とする.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

東京大学生産技術研究所准教授 吉川 健

E-mail: t-yoshi[at]iis.u-tokyo.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

東北大 福山博之 名大 宇治原徹

信越化学工業 美濃輪武久

S9 ミルフィーユ構造の材料科学V

Materials Science of Mille-feuille Structure V

これまでの研究により,硬質層と軟質層が積層した「ミルフィーユ構造」を有する金属およびセラミックス材料にキンク変形帯・キンク界面を導入すると,顕著な強度上昇が発現(キンク強化)することが明らかとなってきた.キンク強化の発現機構の解明と理論構築が進展すれば,我が国発の材料強化手法が確立でき,新たな学問分野の創出が期待できる.そこで,本シンポジウムでは,金属のみならず,セラミックス材料や高分子材料にも対象を拡げ,過去4回の公募シンポジウムでの議論をさらに発展・深化させ,ミルフィーユ構造を有する多様な材料のキンク強化の議論を深めたい.
 本シンポジウム開催にあたっては,数件の基調講演とともに,広く会員からの一般講演を募ることとしたい.また,本シンポジウムを本会「キンク研究会」の活動の一環としても位置づけ,研究会活動の活性化も図りたい.

テーマ責任者

(シンポジウム chair):

熊本大学教授 山崎倫昭

E-mail: yamasaki[at]gpo.kumamoto-u.ac.jp
※ メールアドレスの[at]は@に置き換えてください

(シンポジウム co-chairs):

東大 阿部英司 熊本大 河村能人 九大 中島英治

北大 三浦誠司 JAEA 相澤一也 東工大 藤居俊之

東京農工大 斎藤 拓

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