企画シンポジウム5テーマ

K1 医用材料・医療機器開発の最前線(Ⅱ)~光を用いる生体情報イメージング~

Frontier in development of biomaterials and medical devices (Ⅱ): Biomedical Photography and Imaging
 半導体材料をベースに研究開発されている紫外・可視からマイクロ波までの広帯域における光源と,それを用いる測定系や様々な次元での解析法を総括しながら,生体材料開発から医療現場における光源の役割と展開を議論する.第 2 分野と第 7 分野が連携し,生体情報イメージングに必要となる光源・検知器と生体・医療における材料研究のこれからを模索する.


K2 スピントロニクスとテラヘルツ光技術の融合と応用展開

Wedding of Spintronics and Terahertz-wave technology for Practical Applications
 2019年 3 月に開催した旧第 3 分科討論会を皮切りに,日本金属学会発のテーマとして「スピントロニクスとテラヘルツ光技術を融合させた新規技術」構想を進めてきた.2019年春季講演大会企画シンポジウムなどを通して,それぞれの研究分野が現在対象としているエネルギー,時間空・空間スケールに着目する議論がなされ,従来デバイスに材料の多様性(磁性もしくはテラヘルツフォノン)を付加することで,高速化だけでなく新たなセンシングへの展開や,テラヘルツ光を用いた独自の計測技術(生体認証技術など)とスピントロニクスにより可能になる情報処理(高速同時情報処理など)を融合させることによる新規な技術イメージを提案しつつある.本企画シンポジウムでは,テラヘルツ技術から最近の生体認証の暗号が技術(富士通研究所),スピントロニクスからスピン依存現象とテラヘルツ光堅守技術などを紹介頂き,総合討論として上記の提案技術の有効性について広く議論したい.


K3 高機能軟磁性材料の開発動向~5G 時代の高周波デバイス応用に向けて~

Development of high functional soft magnetic materials ~Toward high frequency devices in the 5G era~
 軟磁性材料は,インダクタ・トランスなどにおける主要機能を担う機能性材料である.しかしながら,磁気機能を支配している材料特性に関しては不明確であり,現状と課題と整理しつつ,新規デバイス開発に向けた材料開発を進める必要がある.第 2 分野では,このような観点に基づいて,硬磁性材料と両輪をなす軟磁性材料に関しても,系統的かつ継続的な取り組みを進めている. 本シンポジウムでは,特に,第五世代移動通信(5G)における高周波デバイスや電磁波ノイズ抑制体の創製に向けて,これらのデバイスや抑制体を担う薄膜・微粒子形状の軟磁性材料の設計・開発に焦点を当てる.これまで,これらの材料のデバイス応用に向けた現状と課題を把握する機会はほとんどなく,本シンポジウムでは,次世代高周波デバイスや抑制体の創製に向けた高機能軟磁性材料の開発動向(現状と課題)について主に産業界から話題を提供していただき,金属学会に関わる研究者が貢献可能な課題を発掘するための一助とする.


K4 若手科学者へ贈る研究のヒントⅢ~未踏領域へ到達するために~

Road to Smart Society ~State-of-the-art and prospectus of materials in smart device~
 第 2 分野提案,第 1 分野と共同で開催する人材育成を趣旨とする啓蒙的な内容の企画シンポジウム.昨年の秋期大会に続く第 3 回目の開催.独創的な研究成果に到達するためには,どのような姿勢で研究に臨むべきか.また,国費をファンドする観点からは何を取捨選択すべきか.著名なベテランにご講演頂き,そのヒントを得ることを目的とする.会員,特に若手研究者への刺激になれば幸い.講演では,ご自身の研究に触れつつ,研究者としての心構えや組織・国からの視点について述べて頂き,シンポジウム全体として独創的な研究成果に到達するための必要条件を浮き彫りにする.講演 1 方向の欠如モデル型だけでなくサイ・コミュ型の双方向性の仕掛けとして,基調講演後に総合討論を設ける.


K5 材料化学におけるイノベーションの役割と工業製品への展開

Innovations in materials chemistry and their effects on industry
 この企画シンポジウムは,毎年春の講演大会で開催している「水溶液腐食」「高温酸化」「陽極酸化」「めっき・化成処理」「触媒」の各学術分野を包括した公募シンポジウムと対をなすもののである.工業製品としての金属材料の開発・生産の最前線における「材料化学」の役割と研究・開発事例や課題を,主に企業研究者に講演していただくものである.材料化学は,溶液や気体などと金属表面との化学反応を扱う学問分野であるが,応用範囲は,めっき,化成処理,腐食,高温酸化,触媒など広範囲にわたっている.そこで,各産業分野で直面している課題や将来展望を議論することで,基盤となる学理を発展させるヒントや,産学官の連携強化のきっかけとしたい.