新設「研究会」発足のお知らせ

本年3月から新たに下記の研究会が発足いたします.
メンバーとして登録を希望される方は,氏名,勤務先,連絡先(E-mail address含む)を明記の上,世話人宛にお申込み下さい.研究会の活動期間は1期5ヶ年以内です.継続更新の場合は,延長期間1期3年以内,最長活動期間は2期8年以内です.
(研究会新設募集:7号会告予定/申請締切日/9月1日)

■86.結晶性材料の結晶配向評価および結晶方位解析技術研究会

活動期間 1期5年間(2022年3月1日~2027年2月28日)  

結晶性材料の特性向上にあたり,結晶配向は重要な要素の1つである.さらには,材料における異方性および不均一性を考慮した最適な組織の作り込みが求められる.これらの結晶配向および材料組織の制御は,金属材料における単相組織のみならず,複相組織においても求められるものであり,さらにはセラミックス材料や結晶性高分子材料,複合材料においても同様に必要である.それゆえ,結晶方位の解析に基づいた配向・組織形成原理の理解が必須となっている.そのためには,最新の結晶方位解析技術による新たな知見の蓄積が求められるとともに,従来の結晶方位解析技術に基づいた集合組織評価法や結晶方位差によるひずみなどの厳密な取り扱い,配向・組織形成におけるシミュレーションなどを利用した定量的な理解についても重要さが増している.
 本研究会では「結晶方位」をキーワードとした分野を越えた研究領域を対象として,金属,セラミックス,結晶性高分子を問わず結晶性材料における特性の向上を指向した研究活動を実施することを目的とする.

代表世話人 長谷川 誠
横浜国立大学大学院工学研究院 システムの創生部門;教授
TEL/FAX 045-339-3870
E-mail: hasegawa-makoto-zy[at]ynu.ac.jp
※[at]は@に変換して下さい。

現在活動中の研究会

■85.状態図・計算熱力学研究会

活動期間 1期5年間(2021年3月~2026年2月)  ホームページはこちら

様々な材料の機能を最大限に引き出すための組織制御において,状態図が果たしてきた役割はたいへん大きい.特に,状態図の熱力学的計算法であるCALPHAD法やマテリアルズ・インフォマティクスの提唱など,実験だけに依拠してきたこの分野の近年の研究環境の充実は目を見張るものがある.しかし一方で,状態図という基礎的で重要な研究領域を専門とする人材や,そこから生み出される研究成果のポテンシャルは年々低下の一途を辿っている.このような材料科学における基礎力の低下は,時間の経過とともに我が国における材料開発基盤や国際的競争力の低下をもたらすことは容易に想像ができる.そこで本研究会は,実測や熱力学理論に基づく精緻な状態図構築を通して,観察される現象の背後にある本質的学理を明らかにしながら,この分野の研究力の飛躍的な向上と人材育成,産業への応用を目指して設置するものである.

代表世話人 阿部太一
物質・材料研究機構 主幹研究員
TEL 029-859-2628
E-mail: abe.taichi[at]nims.go.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■84.ソフト磁性研究会

活動期間 1期5年間(2020年3月~2026年2月)

現在の軟磁性材料はケイ素鋼板,ソフトフェライトが多くを占めており,新たなソフト磁性材料の開発によるデバイスのさらなる高周波化や広帯域化,新規高周波磁気デバイスの創製が期待されている. ソフト磁性材料においては,これまで主として議論されてきたハード磁性材料と異なり,磁壁移動を始めとする磁化の動的挙動が磁気機能を支配する. しかしながら,ソフト磁性材料の動作周波数領域での磁化の動的挙動は,磁壁移動,あるいは,渦電流によるエネルギー散逸のみで説明可能かなど,学術的にも不明な点が多い.すなわち,磁壁移動速度より高速,かつ,強磁性共鳴周波数には満たない周波数領域(数百 kHz から GHz 帯)での磁化の動的挙動を学術的見地から体系化することは,磁気物理の観点だけにとどまらず工学的応用の観点からも重要である. 本研究会では,上記の周波数領域における磁化の動的挙動を学術的に体系化し,ケイ素鋼板,ソフトフェライトに代わる新しいソフト磁性材料の開発指針を示すことを目指す.

代表世話人 遠藤 恭
東北大学大学院工学研究科准教授
TEL 022-795-3781
E-mail: endo[at]ecei.tohoku.ac.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■83.高温材料の変形と破壊研究会

活動期間 1期5年間(2020年3月~2026年2月)

世界的に,二酸化炭素排出量の削減が強く要請されている状況下で,発電プラントや輸送媒体の高温部では従来以上の高効率化が必須となっている. 高効率発電・輸送媒体を支えるのは高温材料であり,その長寿命化や更なる高強度化のためには,変形,破壊および両者の関連性を基礎的な観点から改めて議論することが必要である. 高温材料の種類が多岐に渡っており,議論の場が細分化されていることから,できるだけ広い範囲の高温材料に関する知見を共有する場を作ることも求められている. 特に若手研究者の人材育成という観点からもこのような場を提供することが重要である.
  本研究会では,年1回の研究会を開催し,様々な材料における高温変形と破壊,また,高い力学特性を生みだす材料の内部組織に注目し,実験的ならびに計算的研究成果について基礎的な観点から討論し,高温材料の長寿命化・高強度化のための原理・原則を改めて見直すことにより,高温材料設計指針の再構築を目指す.

代表世話人 澤田浩太
物質・材料研究機構 構造材料試験プラットフォーム長
TEL 029-859-2224
E-mail: sawada.kota[at]nims.go.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■82.微小領域の力学特性評価とマルチスケールモデリング研究会

活動期間 1期5年間(2019年3月~2025年2月)

ナノインデンテーション法やTEM・SEMその場変形などの微小領域力学特性評価手法が発達し,様々な材料への応用が拡大している.測定機器の発展がめざましい一方,測定データの解析法や解釈には課題が多い.また,微小領域の力学挙動とマクロ特性との関係におけるマルチスケールモデリングも重要な課題である.
本研究会では,多様な材料を対象とする微小領域の力学特性を議論し,それらを素過程とするマクロスケールの機械的性質の発現機構について明確化することを目的とする.2018.7に開催された6th International Indentation Workshop(金属学会協賛,Chair:大村(NIMS),池田(北大))において,機械,物理などの多様な分野間で活発な議論が行われた.
WorkshopProceedingsは,Mater.Trans.誌の特集号として発刊する準備を進めている.これを契機に,日本国内において当該分野の活動が継続できる研究会の要請が参加者から高まり,本提案に至った次第である.

代表世話人 大村孝仁
物質・材料研究機構 構造材料研究拠点 副拠点長
TEL 029-859-2164 / FAX 029-859-2121
E-mail: ohmura.takahito[at]nims.go.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■ 81.材料機能特性のアーキテクチャー研究会

活動期間 1 期5年間(2018年3 月~2024年2 月)

金属材料の機能特性は,原子レベルの結晶構造からミクロ・マクロに至る格子欠陥,結晶粒界,異相界面などを含めた組織という微細な構造によって特徴づけられる. さらに耐熱合金のコーティングや電子デバイスの電極など異種材接合界面も機能特性を大きく左右する. このようにマルチスケールにわたる材料の構造全体をアーキテクチャーとして捉え,組織因子として特に格子欠陥と異相界面にフォーカスし,構成員が研究で扱う多彩な材料の個別の事象について類似や相違といった多角的視点から深く議論することで,格子欠陥と異相界面を通して機能特性を制御するために必要な学理を再構築することが本研究会の活動目的である. 種々の機能特性の発現メカニズムを詳細に理解することを目指すと同時に,相平衡に基づき温度と時間に依存する組織変化の視点から材料の機能特性に関わる耐久性と信頼性について議論を深める. 強度や延性も材料の機能特性の一つであるという認識の下で構造用材料と機能性材料を区別せずに対象とする.

代表世話人 木村好里
東京工業大学物質理工学院材料系・准教授
TEL & FAX 045-924-5157
E-mail: kimura.y.ac[at]m.titech.ac.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■ 80.高エネルギー環境用材料評価研究会

活動期間 1 期5年間(2018年3 月~2024年2 月)

原子炉あるいは核融合炉材料に関連する様々な国内あるいは国際会議が開催され,その多くは最新の研究やトピックスなどのその時期に応じた研究成果の発表の場として位置づけられている. 本研究会は,高エネルギー環境で使用される材料の研究開発に携わってきた研究者が抱いている材料の損傷,腐食,脆化などについて,基本的かつ根本的な疑問,懸念および問題点などを学術的に十分議論するための場として定義する. 特に,材料の照射効果についてこれまでに得られている照射データベースに基づき,照射欠陥や照射損傷組織の形成の素過程,それらが材料の力学的性質や物理的・化学的性質に及ぼす影響について,また照射損傷過程に及ぼす環境因子(雰囲気,温度,磁場,電場など)の影響について,より基礎的な視点から検討する.

代表世話人 橋本直幸
北海道大学大学院工学研究院材料科学部門・教授
TEL 011-706-6770 / FAX 011-706-6772
E-mail: hasimoto[at]eng.hokudai.ac.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■ 78.触媒材料の金属学研究会

活動期間 1期5年間(2017年3月~2023年2月)

触媒はグリーン・イノベーションのキーマテリアルであり,近年,脱貴金属化や貴金属代替合金触媒の開発は最重要課題の一つとなっている. 触媒材料として金属・合金は古くから利用されてきた. 特に,合金化による触媒性能の向上は枚挙に暇がない. しかし,意外なことにこれら合金化効果と触媒機能に関する原理・原則は未だ確立されていない. その最大の要因は,金属・合金触媒において金属学の視点で深く議論されることが無かったからである. そこで,本研究会では,金属・合金の触媒作用を金属学の観点から理解するとともに,新たな触媒材料の学理を構築し実際の調製法に繋げることを目的とする. 金属材料分野を中心として幅広い分野(触媒化学,材料物性・解析,物性理論,表面・電気化学など)との融合を図り,研究者間での意見・情報交換,活発な討論を行い,その研究成果を金属学会のシンポジウム,欧文誌特集号などを積極的に企画し広く発信していく.
※金属材料と触媒化学の研究者コミュニティーの交流を目指して2009年より活動してきた「触媒材料研究会」(2 期計6 年間:2009.03-2012.02(代表世話人:蔡安邦),2012.03-2015.02(代表世話人:西村睦)) のうちバルク型金属・合金触媒材料にフォーカスしその学理構築にこだわった比類のない金属学会ならではの研究会を目指す.

代表世話人 亀岡 聡
東北大学多元物質科学研究所・准教授
TEL & FAX 022-217-5723
E-mail: kameoka[at]tagen.tohoku.ac.jp
※[at]は@に変換して下さい。

■ 75.キンク研究会

活動期間 1期5年間(2015年3月~2024年2月)

HCP 構造を基盤とする金属合金に代表される塑性異方性の強い材料では、一般に立方晶とは異なった特異な変形挙動が現れる.キンク変形は、その1つとして古くから知られているが、キンク変形が注目されることは無かった。しかし最近、このキンク変形による延性発現が HCP 積層構造を持つ Ti-Si-C 系セラミック等で見出されるとともに、高強度マグネシウム合金で見出された長周期積層構造(LPSO)がキンク変形し、その結果形成されたキンクバンドにより著しい強化が起こることが明らかになり、キンク変形に注目が集まっている。
 本研究会は、キンク変形という特異な変形挙動を題材に、回位などの新たな視点から材料の変形と破壊についての基礎的議論を深めるとともに、キンク変形を利用した高性能材料の応用的議論を進め、新しい材料研究領域の構築に展開していく。

代表世話人 藤居 俊之(東工大)

■ 72.水素化物に関わる次世代学術・応用展開研究会

活動期間 1期5年間(2014年3月~2023年2月)

水素貯蔵・透過材料や燃料電池・蓄電池関連材料などの研究開発競争が世界的に激化しており、新たな科学的知見に立脚した研究開発指針の確立が望まれている。この状況のなか、現行の水素エネルギーの普及シナリオに沿うことはもとより、水素化物の新たな機能性の根源的探究やそのための評価解析技術の高度化を含めて、今後の水素化物の学術・応用展開を俯瞰すべき、との意見が強まっている。例えば、高速イオン伝導機能やそのデバイス応用、中性子・放射光などのいわゆる量子ビームを用いた局所構造・ダイナミクス解析などは世界的にも注目されており、今後の水素化物の科学的知見を深化させる駆動力になることが期待される。きわめて多くの活動成果が上がった「材料における水素有効利用研究会」の活動期間満了を受け、本学会を中心とした研究者間の情報交換・研究協力体制をいっそう強化しながら、水素化物に関わる次世代の学術・応用展開について密に議論する場を整備することが不可欠である。これは、産官学の連携を緊密化して関連する研究成果を確実に社会還元するためにも、重要な取り組みと考えている。これらを鑑み、本研究会を企画するものである。

代表世話人 中村優美子(産総研)


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