年頭のご挨拶

公益社団法人日本金属学会 会長 中島英治

白井会長

新年,明けましておめでとうございます. 旧年中は,日本金属学会に対しまして多大なご支援を頂きましたこと,学会を代表いたしまして心からお礼申しあげます. 今年も,会員の皆様のますますのご活躍とご健勝を祈念いたします.

さて,本年は日本金属学会が公益社団法人に移行して6年目の事業年度に当たります. 本会は昨年,学会のビジョンを明確化し,その実現に向けた諸施策を推進しております. 具体的には刊行事業として,機関誌3誌の刊行を推進しております. まてりあは,日本金属学会に加入し会員を継続したくなる学術・技術・情報を充実させるとともに,金属に関する情報が知りたいときに必ず手に取る情報誌であることを実現させるために,記事構成の更新等の施策を推進しております.日本金属学会誌は,日本語で書かれた最新知見の発信や高度な専門性のある提案・意見交流・学理追求の場として維持向上を図るために,積極的な投稿勧誘等の施策を推進しております.Materials Transactions は,日本の代表的な材料系英文論文誌となるよう高度化するとともに,インパクトファクターの向上を目指し,論文や査読の質向上等の施策を推進しております. また,日本金属学会誌とMaterials Transactions は,完全電子ジャーナル化を進めつつあります. 学術図書類は,小中学生や高校生等の若者への啓発につなげることを目指し,理数探求科目の履修を支援するための図書類等の発行を推進しております.

学会として重要な講演会・講習会事業については,最新の研究や技術を発信し,多様かつ多くの研究者・技術者が集い交流する魅力ある講演大会を目指して,分野の再編や他学協会との連携企画等の施策を推進しております. また,セミナー・シンポジウムの充実を推進するとともに,最新の研究や技術を学び,次世代を担う人材の教育と育成にも貢献する魅力ある講習会を目指し,メニューの拡大や分野との連携強化等を推進しております.

調査・研究事業については,我が国の材料科学を先導していくことを目指し,分科の見直しや研究会の改革および大型プロジェクト設立に向けた議論を進めております. 材料,金属材料に興味を持つ若い世代を育てることを目指し,学校教育の支援や青少年向けイベントの開催,若手交流等の人材育成に関する事業を拡充します. 国際学術交流は,従来より推進しているTMSおよびKIMとの交流等の推進に加えて,金属に関するアジアシンポジウムの開催を検討しております.

表彰・奨励事業については,材料科学の一層の発展を目指し,賞の重みや権威を高め,特に将来の更なる発展が期待できる若手を対象とした賞の拡充や周知活動の強化等を推進します.

最後に,日本金属学会は昨年創立80年を迎えました. これまでの諸先輩および関係各位の本会へのご尽力とご貢献に深く感謝申しあげますとともに,今後もご支援のほど宜しくお願い申しあげます.

2018年1月1日